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文豪の手紙を書にする:書道ワークショップ―第5回ライフスキル・アート研究会 [ライフスキル・アート研究会]

shodo-work.jpg2010年度第5回目のアート研究会は、書道ワークショップでした。書道教室を主宰し、高校の講師も務める研究会メンバーの指導により、「文豪の手紙を作品にする」という、一般的な書道とは一味違うワークに取り組みました。

芥川龍之介、北原白秋、中原中也など近代日本を代表する文豪のテクストでも、普段あまり目にすることのない手紙という私的な文章からは、生々しい感情の発露や言葉の背後に見え隠れするいわくありげな状況に想像を掻き立てられ、そこに自分の経験や人生観も加わって、同じ手紙からでも人それぞれの「書」になりました。

書道というと、どうしても堅苦しい書写のイメージが先行しがち。手本があって、そのとおりに書かねばならないという固定観念にとらわれがちですが、テクストの読み込み、イマジネーションの働き、そしてそこから得た着想をどう表すかという構想の段階を踏むと、ずいぶん表現的なアクションになることを体験しました。日常的には筆で文字を書くことがほとんどなくなってしまった現代ですが、時には毛筆の滑らかな筆触や墨のかすれを味わいつつ、字の上手下手に関係なく表現としての書を楽しむのも心豊かなひとときです。
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