自発性とコミュニケーションを高めるアート

10月27日（水）、大阪府池田市の公立幼稚園・小学校の先生方を対象に「アートで心の健康をまもる講習会」を行いました。2種類の内容（Part1・Part2）で計4回実施するなかで、各パートをそれぞれ1回ずつ受けていただくというもので、先日はまさに第1回目。学校行事が集中し忙しい時期、放課後の時間をやりくりして定刻に駆けつけてくださった参加者の皆様に感謝いたします。

はじめに簡単なウォーミングアップのアートワーク、それからミニレクチャーで子どもの絵の見方・危機のサインの読み取り方のポイントをお伝えし、後半のワークショップで自発性を引き出しコミュニケーションを高めるペアワーク2種（相互画面分割法*、物語相互完成画法）を紹介しました。いずれも意図や計画性を持って描き始めるものではなく、交互に線を引いていくうちに偶然できた形を発見したり、それらの形を組み合わせて切り貼り絵を作ったりします。こうしたアートワークショップは初体験という方が多く、最初はとまどいもあったようですが、ワークがすすむにつれて熱中し、最後のシェアリングでは、こんなふうに活用したい、と皆さんから具体的で積極的な発言をいただきました。何より嬉しかったのは、ワーク前とワーク後では参加者のモチベーションにはっきりと変化が見られたこと。シェアリング時には自から手を挙げて発言されるなど、ワーク前にはやや消極的だった場の空気が格段に積極的になっていました。次回は11月24日（水）。まだ体験しておられない先生方、ぜひお申し込みください。

*相互画面分割法は、無料配布中の「アートで心の健康をまもるハンドブック」（右バナー参照）で紹介しています。ご希望の方はフォームからお申込ください。