SSブログ

芸術療法セミナー2011印象記 [活動いろいろ]

9月3&4日、東京医科大学病院で開かれた芸術療法研修セミナー2011に参加しました(主催:日本芸術療法学会)。昨年のプライマリーコースに続いて、今年はケーススタディ中心のアドバンスコースを受講。絵画・音楽・演劇・ダンス・詩歌・園芸…多様なジャンルの芸術療法を包括的に学べる充実のプログラムで、昨年以上に密度の濃い2日間となりました。

個人的にはサイコドラマでの主役体験が大きな収穫。集団療法であるサイコドラマの手法は、グループワークのファシリテーションに非常に役立ちます。それでワークショップによく取り入れていますが、グループを単位としつつ、一人ひとりに目を向ける関わり方、グループが行き詰ったときのファシリテーターの関わり方について、感銘深い体験をしました。

ダンスセラピーでは、ボディコンタクトの力について得るところ大でした。ダンスは諸芸術の中でも際立って身体性を意識するジャンルで、そこには絵画や言葉とは違う独特の高揚感があります。一方、特別に「ダンス」というふうに構えなくても、さする、なでる、ふれる…といったシンプルな行為そのものが孤独や不安を和らげるパワーがあることも大きな発見でした。これは、介護や様々な日常生活のシーンで、すぐにでも使えそうです。

自分にとって新しい、という点で特に印象深かったのが園芸療法です。これは、「園芸」というよりも、むしろ「環境」そのものを活用したセラピーであり、本質的にはミリューセラピー(環境療法/Milieu=環境@仏語)というべきもの。その手法も、一枚の葉を用いるものから自然環境・空間をダイナミックに取り込んだものまで、広がりのあるセラピーでした。

ケーススタディやディスカッションの過程で、おのずと参加者それぞれの自己開示も起こるセッションの場。それは自己発見や自己洞察を促し、あらためて自分の位相を確認し、針路を見極める機会にもなりました。迫力ある事例を紹介してくださった先生方、そして刺激的な時間を分かち合えた参加者の皆様に感謝!

小村みち
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。