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教員のためのアート講習会を終えて [講座・セミナー・ワークショップ]

気がつけば弥生。「春は名のみの風の寒さ」が続いていますが、陽光は十分に春の訪れを感じさせてくれます。啓蟄も過ぎ、春分も間近。人も自然も、いろいろな事物が新しい胎動を始める季節ですね。一方で、春はいささかメランコリーな季節でもあります。新たな出会いや別れは、ポジティブな刺激である反面、心身へのストレッサーにもなります。いわゆる五月病などにみられるように、気が滅入ったり、やる気が出なかったり、春の変化は心身の不具合をもたらすことも…。そんなとき、悩みを分かち合える仲間がいたり、自分で自分をいたわることのできるスキルがあると心強いですね。

さて、昨年10月からほぼ毎月1回のペースで実施してきた、池田市内の幼稚園・小学校教員対象の「アートで心の健康をまもる講習会」(計4回)が、さる2月23日に終了しました。お忙しい中、放課後に時間をつくってご参加くださった先生方、ありがとうございました。

Part1では(子どもとの)コミュニケーション促進に重点を置いたペアワーク、Part2では教員自身のリフレッシュに重点を置いた個人制作ワークを行いました。いずれも90分という短い時間の中に、レクチャー(子どもの絵の見方)とワークショップを詰め込んだ、かなりタイトな研修でしたが、参加された皆様には「アートで、今までとちょっと違う子どもへのアプローチができそうやな」という実感は持ち帰っていただけたように思います。

それにしても、今回教員対象の講習会を連続で実施して、改めて実感したのが、先生方の忙しさ。行事が多く、ほとんどスケジュールが詰まっていて、できるだけ無理なく参加していただける日程を調整するのが、まず一苦労でした。現場の方々にヒアリングし、この日程なら、ということで計4回を設定したのですが、

学校に限らず、どんな職場でも「ゆとり」を持つことは難しいものです。目標に掲げてはいても、(よほど人的、経済的に余裕のある組織でなければ)現実的にはほとんど不可能にも思われます。そのような中で潰れてしまわないためには、強靭な体力・精神力やストレス耐性もさることながら、自分で自分を癒すスキルをもっていることも大切でしょう。むしろ、物理的にはゆとりのない中で、それでも心にゆとりをもつことのできるスキルを身につけることこそ、人生を生き抜くカギではないかと思います。アートという自由度の高い営みを通じて、そうしたサポートができればと、私たちも創意工夫と精進の日々。来年度も何らかの形で教育現場のサポートを実施継続していきたいと考えています。
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