どんぐりマラカスでHappy Halloween―10月のこすもすアートタイム

お盆とクリスマスの間に挟まって、いつの間にか秋のイベントとして定着したハロウィン。ちょっとオソロシげなJack-o'-Lanternもすっかりおなじみになりました。もともとは収穫を祝い悪霊を払う古い土着信仰に由来し、英米圏を中心に盛んなようですが、今ではかの地でもそうした祭祀的意味合いは薄れ、子どもたちが公然といたずらできるお祭りとして親しまれているようです。

さて、10月23日のこすもすアートタイムでは、そんなハロウィンを先取りして、鳴り物と仮装で楽しみました。

楽器は、どんぐりin牛乳パックの手づくりマラカス。クレヨンやシールで思い思いに装飾し、三角帽子と魔法の杖を手に記念撮影。締めくくりは、みんなでマラカスを振りながら、どんぐりころころを大合唱しました


造形が得意な班は、自分の手を型どって、身体感覚を明確にすることを試みました。


こんなヴィヴィッドな自分の顔も描いたD君。


途切れがちな線を描いていたMさんは、絵具と筆を使ってずいぶん滑らかな線を描くようになりました。


深まりゆく秋の日、アートと音で心身を活性化してもらえたでしょうか。来月もよろしくお願いします

スポーツの秋！アート運動会―9月のこすもすアートタイム

今年は台風に苦しめられた秋でしたね...運動会が順延になった人たちも多かったことでしょう。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

さて、１か月遅れのレポートになってしまいましたが、先月9月25日のこすもすアートタイムは、天候関係なし！のアート運動会でした。

おむすびならぬボールころころレースや、


定番の玉入れ、


そして紙上トラック徒競走などなど、プログラムも盛りだくさん。


紅白対抗で競い合い、今回は紅組が勝ちました。おめでとうございます

描画の得意なチームは、夏から秋にかけてたびたび列島を荒らした台風をテーマに描きました。強い風がガラスを叩きつける感じなど出せたでしょうか？


そして、今日は10月のアートタイムです。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、よろしくお願いします！

スカッと爽やか！真夏の青―8月のこすもすアートタイム

雨の多かったこの8月ここ北摂池田では、名物の猪名川花火大会も伝統のがんがら火祭りも雨天中止に二大風物詩がアウトという、ちょっと残念な夏ではありましたが、やっぱり夏は心おどる季節。

8/28のこすもすアートタイムでは、そんな夏の楽しさを体感！爽やかブルーの手づくりスライムでプニュプニュした感触や、変幻自在な形の面白さを楽しみました。


こんな風に丸めてみたり…


スライムを水に見立てて金魚すくい（つかみ？）をやったり…


描画の得意なグループは、のびやかな夏の空を表現。おなじみのコラージュで鳥も羽ばたかせ、それぞれの夏の大空が出来上がりました。


自由描画では、こんなダイナミックな鳥も出現！


月1回のアートタイムですが、最近では私たちスタッフが入っていくと、玄関先まで迎えに来てくれたり、親しみのこもった表情を向けてくれる方も増えてきました。ああ、1か月覚えていてくれたのだな、楽しみに待っていてくれたのだな、と嬉しく、かつ気の引き締まるひと時です。

参加者の方々の感情や行動、そして表現など、少しずつ、確かに変わってきているのを感じる時、私たちもやりがいと喜びをいただいています。いつも理解と協力をもって関わってくださる、生活介護事業所こすもす職員の皆様にもあらためて感謝とお礼を申し上げます。

秋の美術鑑賞講座ご案内

芸術の秋を先取りして、アートと仲良くなる講座のご案内です

秋に大阪・天満橋で、美術鑑賞講座を開講します。この講座は、シニア世代を中心とした美術ファンの自発的なサークル活動から始まったもので、鑑賞力をUPしたいという声に応えて、これまでに3回それぞれ異なるテーマで開講し、ご好評をいただいていました。この流れを引き継ぐ形で、この度ライフスキル研究所で行うこととなりました。

国内や海外で美術館巡りを楽しみたい方、一歩踏み込んで美術に親しみたい方など美術ファンの方はもちろん、関心があるけど今一つとっかかりが得られない…という方にも最適です。

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楽しむためのアートカレッジ―美術講座
「芸術の中の自然Ⅰ」（全3回）

①背景から風景へ
　天井から地上へ―描かれ始めた地上の事物
②絵の中の自然
　ツーリズムの流行と自然愛好熱の高まり
③自然の光
　外光派や印象派など自然光を追求し始めた近代絵画

日時：2014 年 ①9／29 ②10／6 ③10／20 （月） 10～12 時
会場：ワキタ天満橋ビル７F 第2 会議室（①・②）、第1 会議室（③）
　　　地下鉄谷町線・京阪「天満橋」駅徒歩1 分
講師：小村みち（大阪工業大学非常勤講師）
受講料：会員 6,000 円、一般 8,000 円

★詳細・お申込みはコチラ（PDF）
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夏を感じよう！―7月のこすもすアートタイム

夏本番！海へ、山へ！心も体もアクティブになる季節ですね<梅雨も明けた7/24（木）、生活介護事業所こすもすで、毎月定例のアートタイムを行いました

今月は、夏を意識したワーク2種。アクション中心のFグループは、ビーチボールで遊ぼう！でした。透明ビニール袋にマーカーで思い思いの絵を描き、空気を入れてふくらませてボールをつくります。つくった後は、二手に分かれて対戦！事業所職員の皆さんもすっかり溶け込んで、ビーチさながらの歓声がさざめきました



描画中心のKグループは、紙の上にそれぞれのひまわりを咲かせました。5月のワークの時に種まきをしたひまわりが満開だったので、それを見本に、種になる中心部（筒状花）と外輪の黄色い花びらの形の違いに注目するよう促しました。さらに、コラージュで好きな人物を貼り付け、花と人を表現。多くの場合、コラージュは大なり小なり自己像を投影していることが多いので、本人の自己イメージを知るきっかけにもなります。



粘土を使った自由創作では、カラフルな野菜や花が当初にくらべて筆遣いが滑らかになり、丁寧に色を塗れるようになったMさんは、納得いくまで集中してひまわりを仕上げた後、好きな先生に作品を見てほしい、と自ら呼びに行きました。こんな明確な意志表示を見るのは、ファシリテーターとして、とても嬉しいですね。

シャボン玉飛んだ♪―6月のこすもすアートタイム

台風が猛威を振るっていますね。恵みも脅威ももたらす自然の力を痛感するシーズンです。

さて、先月6月26日のこすもすアートタイムは、雨の季節にちなんだシャボン玉アート。みんなで大小さまざまなシャボン玉をつくって、涼やかさを楽しみました。



そのあとは、シャボン玉吹きの手法を使って、シャボン玉アート。紙に描いた傘の上に、カラーインクで着色したシャボン水を吹き付けて、カラフルな雨を降らせました



コラージュと組み合わせて、こんな雨アートに仕上げた人たちも！



ところで、今回のシャボン玉MVPはMさん。大きなシャボン玉をつくるには、実は息のコントロールがなかなか難しいのです。弱すぎても強すぎても、きれいな玉できません。スタッフや職員の皆さんも苦心していたのですが、Mさんはその加減が絶妙。フーッと優しい息使いで、次々に大きく長持ちするきれいなシャボン玉を送り出し、拍手喝采を浴びました



シャボン玉にしても描画にしても、手や呼吸器などの力加減、コントロールがポイントになります。今回Mさんが巧みな息のコントロールで美しいシャボン玉を作ったことは、そのコツを体でつかんだということ。仲間から注目と喝采を浴びて、少し得意げなMさんの表情も印象的でした。

傾聴講座ご案内

「傾聴」というスキルをご存知ですか？

「話し手のお話を、そのまま受け止めながら聴くこと」を傾聴といいます。
「話をきく」ことならたいていの人はいつもしていることですね。
ポイントは　”そのまま受け止めながら”聴くこと
私たちは案外、相手の話をきくときに、自分の考えを入り込ませてしまうのです。
私ならこうするな、こうしてほしいなという願望、今までの自分の経験がそうさせるのです。

それを訓練で本当に相手の思いをそのまま受け止める聴き方に変えることができます。
それのどこがよいのでしょうか？
それは自分が傾聴してもらうとよくわかります。
ぜひ、この「傾聴講座」でその良さを体験してください。
そして、あなたも、相手の話を傾聴できる人にスキルアップ
対人関係力もアップしますよ

傾聴講座
日時：2014年7月30日・8月6日・8月20日・8月27日（水）9：30～12：00
会場：池田駅前南会館他
講師：小村チエ子（芸術療法士・カウンセラー）
詳しくはチラシをご覧ください（→こちら）
お申込み・お問合せ　ライフスキル研究所　[e-mail]
　　　　

自分の花を咲かそう！―4月のこすもすアートタイム

今年度も生活介護事業所こすもすでのアートタイムが始まりました。

4月といえば春、春といえば花。デカルコマニーの手法を用いて、皆それぞれの花を咲かせました。デカルコマニーは偶然に出来上がる形を活かすので、どんな形になるか紙を開けてみるまで分かりません。絵具をつけて折り合わせた紙をそろりそろり開く様子からは「未知のもの」への好奇心も感じられます。


造形が得意なグループでは、地面から目が出て花が咲く様子を絵で表現。


昨年度から定例化し、2年目に入ったこすもすでのアートタイム。事業所スタッフの方にも大いに関わっていただきながら、皆さんだんだんアートの時間に馴染んできたようです。参加者の興味・関心の在処はさまざまで、どんなワークがどの人のツボにハマるか、どんなことに興味をもち、どんなことに抵抗を示されるかなど、毎回こちらも学ぶことが多いです。いろいろな質感のものに触れたり、それを使って表現しながら、少しずつ参加者の皆さんの知覚や体験の世界が広がっていけばと願っています。

月より団子!?粘土でLet'sお月見―10月のこすもすアートタイム

10月16日、生活介護事業所こすもすでのアートタイムは粘土を使ったワークに取り組みました。

中秋の名月からちょうど1か月遅れぐらい、アクション主体のチームFでは、粘土をこねて団子をつくり、それぞれのお月様を描いて、バーチャルお月見

最初は豆腐みたいな粘土が、、、


こんな団子になり、、、


それぞれ自作のお月様をながめながらパクパク

、、、とはいきませんが、気分だけでも！

造形好きのチームKは、秋の味覚など好きなものを自由に創作＆自由描画。

細長い魚は、秋の味覚「サンマ！」。D君の好物だそうです。


電車に乗って京都にラーメンを食べに行くのが好きなK君は、大きく「河原町」の文字も。


そして、とりわけ絵の好きなMさんが描いたのは、自分たちの事業所「こすもす」の情景。活気がありますね。


だんだん参加者との絆もできてきて、思わず目がうるむことも。11月には地域の文化祭でこすもすの皆さんの作品も展示します。お楽しみに

音楽に乗ってアートで運動会―9月のこすもすアートタイム

生活介護事業所こすもすでのアートタイム、9/26は運動会をテーマに盛り上がりました。

アクションしながらの描画を多く取り入れているチームFでは、段ボールでつくった大きな滑り台にビー玉や発泡スチロールボール、ひょうたんなど色々なモノをころがして競争。後にはしっかりと色の軌跡が！


続いてはランニング・オン・ペーパー。BGMに合わせて、音楽が鳴っている間はマーカーをぐるぐる走らせる、止まったら止まる。キモは選曲でした。ハチャトゥリアン♪剣の舞がツボにピタッとハマったようで、ふだんあまり表現しない方もノリにノッて、たくさん描かれました


じっくり造形に取り組むチームKでは、貼り絵によるコンポジション（構成画）に挑戦。いろいろな太さの色画用紙の帯や丸を組み合わせて、台紙の上に貼ります。台紙は白か黒から選びますが、3人とも黒を選んだのが印象的でした。


自由画では、Mさんが絵の中に明確に「わたし」を描きました！


今回はワーク後に担当職員さんとのミーティングも行い、これまでの変化や今後の進め方について意見交換しました。職員さん達の全面的な協力のおかげで、円滑に安全にワークができます。機会があれば職員の方々のためのアートワークもぜひ実施してみたいですね。来月もどうぞよろしく！