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「聴いて描いて遊ぶ音の風景」in 大阪大学会館 [活動いろいろ]

春うらら桜も満開の3月28日、大阪大学豊中キャンパス内の大阪大学会館で行われたワークショップ「聴いて描いて遊ぶ 音の風景」(主催:豊中市都市活力部魅力創造課)は、音とイメージを組み合わせたユニークなワークショップでした。
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ファシリテーターは、音育(おといく)をテーマに活躍されている作曲家・ピアニストで京都精華大学教授の小松正史さん。ふだん何気なくスルーしているさまざな音に耳をかたむけ、絵で表現していきます。私どもライフスキル研究所は、子どもたちの「音さがし」と描画グループワークのサポート・ファシリテーターとして関わらせていただきました。
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私たちは日々、実に種々雑多な音に囲まれて暮らしています。その中で、日常的にキャッチしているのは、意識レベルで意味を成す言葉、音楽など、ごく一部の音にすぎません。しかし、もう少し注意深く、意識化以前の音の世界に分け入ってみれば、今まで意識が取りこぼしていた、とても多彩な音の世界が広がってきます。かすかにそよぐ風、木の葉のさざめき、地面を踏みしめる足の音…今まで通り過ぎていた音の世界に、イメージも膨らみます。

そんな音からイメージした子どもたちの共同作品をもとに、今度は小松さんが即興演奏を披露。この「音のプレゼント」に子どもたちは大興奮でした!「即興はボクシングのよう」とおっしゃる小松さんの言葉どおり、多種多様な子どもたちの描画を受け止めて、音色もリズムも多彩な音楽を紡ぎだすその技と瞬発力は素晴らしく、私たちにとっても愉悦に満ちた楽興の時。
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春爛漫のキャンパスで子どもたちが音さがしに興じる光景も微笑ましく、参加されたお子さん、親御さんともども贅沢な心のレクリエーションを楽しんでもらえたのではないでしょうか。

異なる感覚を掛け合わせることで、イメージもより豊かになります。音、視覚、触覚、味覚…こうした諸感覚から広がっていく世界は、思っているよりはるかに豊穣なものかもしれません。あらためて「感覚」の世界をみなおしてみよう。己の感覚を研ぎ澄ましてみよう。そう思えたワークでした。貴重な時間を共有できたことに心から感謝いたします。

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