第7回ライフスキル・アート研究会報告

7月24日（日）、第7回ライフスキル・アート研究会を行いました。今年度では2回目の開催になります。

メンバーによる発表・報告は、下記のとおりです。

1．高校家庭科でのアートワーク実践「みんなで　絵」
2．30代女性のアートセラピー作品事例報告
3．子ども作品のケーススタディ―小1男児の「退行」の作品事例

1では、私立男子校でのアートによるグループマネジメントの試みについて発表されました。家庭は調理実習などグループで行う授業が多いので、班分けや班長決めが授業の成果にも影響してきますが、かんたんなアートワークの活用により、名列番号順などによる機械的な班分けと違って、各班の特性が見極められたり、メンバー一人ひとりの個性に応じた役割分担が自然にできるなど、興味深い実践報告がなされました。

2では、発表者のカウンセリング・クライエントである女性の事例報告、3.では「退行」という形で表れた、子どもの愛情の取り戻し欲求について、絵を通じて読み取っていきました。

「退行」は、妹や弟が生まれた時や極度のショック体験をしたときによく起こる、いわゆる赤ちゃんがえりですが、言葉や行動の点で極端な赤ちゃんがえりがなくても、絵にその傾向が現れることがあります。そうしたサインを知っておけば、早めに、適切な対応することができます。

子ども作品のケーススタディは、毎回、研究会でレギュラリーに取り上げていく予定です。