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アートでまもろう!心の健康 [活動いろいろ]

2010年7月28日、西宮市大学交流センター(兵庫県西宮市)で、講演&ワークショップ「アートで心の健康をまもる!」を開催しました。参加者は、阪神間の小学校・幼稚園の先生や保育士、アート関係者など。2006年度から定期的にこのような講演&ワークショップという形での催しを行っていますが、年々男性の参加者が増えてきているようです。教職員が多いため、日ごろから図工や美術の指導という形でアートに接している方も多かったと思いますが、学校で扱う美術(アート)とのアプローチの違いに、どのような実感を持たれたでしょうか。「ふーん、“アートする”って、生きることに役立ちそうやな。もう少し突っ込んでみたいな。」そんな風に感じてくださったなら、このイベントは成功です。

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アート作品には、作った人の個性や発想の傾向、ときに本人も気づかない願望や欲求などが表れます。講演では、理事長・小村チエ子から絵画教室の子どもたちの作品を示しながら、そうした事例を視覚的に紹介しました。心の奥深くに横たわる子どもたちの心の声、聞いていただけたでしょうか?抑圧された感情や欲求が抑えきれなくなった時、思わぬ(破壊的な)形で暴発することがあります。そうした事態は避けねばなりません。自由で自発的なアート表現は、実害を及ぼさない形でそうした抑圧を吐き出す行為ともいえるのです。それが心の解放や癒しにつながるのです。

ワークショップでは、そうしたアートの不思議な力を少しでも体感してもらおうと、親子で、先生と生徒で、また友だち同士で楽しむことのできるアートプログラムを体験していただきました。参加者の皆さんには、しばし自由なイメージの世界に遊びつつ、「上手に描く」という価値観から離れたアート表現の面白さを感じていただけたようです。

学校や家庭の生活の中に、ちょっとしたアート制作タイムを取り入れることで、ひととき焦燥感を忘れ、生命力を高めることができます。それは心のオアシスのようなもので、一息ついて呼吸をととのえ、心の渇きを癒すことで、再び現実を生き抜いていける活力を取り戻すのです。アートにはそうしたセラピー的な側面があるということを、少しでも多くの方に知っていただき、そのような視点をもって子どもの教育やグループ運営に活かしていただけるよう願っています。

【写真】休憩時間には、人それぞれの「希望」のイメージを色と形で表現するミニワークを楽しんでいただきました。

記:小村みち
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